スタッド・シート ライニングとは、コンクリート躯体の表面にスタッドを持った熱可塑性材料で被服し、コンクリートと一体化させる工法です。 施工方法には、スラスラ工法(突起付きシート差し込み耐食工法と型枠工法(ベーカプラスト・ライニングシステム)
スラスラ工法(突起付きシート差し込み耐食工法)は既設コンクリートの表面に後貼りでアンカー形状をした突起物を持つ熱可塑性材料で覆う防食工法です。 施工方法は特殊モルタルをコンクリート表面に塗布し、特殊モルタルが固まる前に熱可塑性シートを差し込み、特殊モルタルとシートを機械的に結合させ、コンクリートと一体化させる工法です。
型枠工法とは、アンカー形状をした突起物を持つ熱可塑性シートを型枠に貼り付け、コンクリートを流し込んだ後型枠を取り外し、シート同士は押し出し溶着機により溶着され、コンクリートと一体化させる工法です。
熱可塑性シートは下記の3種類から用途に応じて選ぶことが出来ます。
(1).高密度ポリエチレン(HDPE)
(2).ポリプロピレン(PP)
(3).ポリフッ化ビニリデン(PVDF)
(1).高い防食性能
熱可塑性シートを使用しているため、耐薬品性に大変優れています。
(2).高い固着性
シート裏面のアンカースタッドが、コンクリートの中に埋め込まれて固定されるので、外面からの水の浸透に対しても大変強固です。
(3).高い信頼性
シート同士の接合は、押し出し溶着機で溶着され、完成テストはスパークテストによりおこなわれ、信頼性を増しています。
(4).他のライニング材料との取り合い用部材も用意されております。